いくわ鍼灸院
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全身の病気
- 高血圧症
- 高血圧にははっきりした原因が分からない本態性高血圧と、腎臓病や内分泌疾患などから起こる症候性高血圧があります。
- 鍼灸で適応するのは本態性高血圧症です。はっきりした原因は分かっていませんが、食事や運動との関係が考えられます。高血圧に加えて頭痛、肩こり、不眠、耳鳴りなどの症状を伴うことがあります。
- 東洋医学の古典には高血圧の記述は見られません。そのため頭痛やめまいなどに当てはめて考えます。
ストレスや強い感情の変化、脂っこい物の摂りすぎや酒の飲み過ぎ、老化、虚弱体質などが原因で高血圧が起こると考えます。
- 治療は全身治療を行って自律神経を整え、血圧と精神的安静を保持することと、随伴症状の軽減を目的に行います。
- 低血圧症
- 低血圧にも原因のはっきりしない本態性低血圧症と、内分泌疾患などで起きる症候性低血圧症があります。
- 鍼灸に適応するのは本態性低血圧症です。原因は不明ですが病的な意義はあまり有りません。むしろ随伴症状として起きる、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、立ちくらみ、全身の倦怠感、食欲不振、便秘などが自覚症状として問題となるようです。
- 東洋医学の古典には低血圧の記述は有りません。随伴症状を見て治療を決定します。
過労や慢性病による体力の低下が低血圧の原因と考えます。
- 治療は全身治療とそれぞれの症状をやわらげることを目的に行います。
- 食欲不振
- すべての食物に対して食欲が起こらない病気です。原因となる疾患は精神、心理的要因、消化器疾患、内分泌疾患、腎臓疾患、感染症、アルコールやニコチン、薬物の副作用などです。
- 鍼灸に適応するのは胃神経症や神経性食思不振症などです。胃神経症は心理的な原因で慢性胃炎と同じ症状が出るもので、吐き気や胃の膨満感などが見られます。
- 東洋医学ではストレス、脂っこい物や甘い物の摂りすぎ、暴飲暴食、慢性病などで食欲不振が起こると考えます。
- 治療は精神的安定をはかることと、胃腸機能を高めることを目的に行います。
- 肥満
- BMI「体重・体格指数」などにより肥満の程度を知ることができます。肥満には遺伝や運動不足、過食などによる単純性肥満と、内分泌疾患や薬物の副作用などで起きる症候性肥満に分けられます。
- 鍼灸に適応するのは単純性肥満です。体質やストレス、運動不足、過食が原因で起こります。合併症として糖尿病、高血圧、動脈硬化、高脂血症、脂肪肝、胆石、月経異常、変形性膝関節症などが起こることがあります。
- 東洋医学では過食による消化機能の低下や虚弱体質により肥満が起こると考えます。
- 治療は消化機能を高めることと、運動や食事を考えることです。随伴症状の軽減も行います。
- 発熱
- 発熱は感染症や膠原病、アレルギー、代謝疾患など様々な病気によって引き起こされます。
- 鍼灸に適応するのは風邪症候群と慢性扁桃炎です。風邪症候群は急激な温度の変化などによって引き起こされるくしゃみ、鼻詰まり、鼻汁、喉の痛み等を言います。
慢性扁桃炎は扁桃に感染を繰り返したため慢性化したものです。
- 東洋医学では暑さ寒さなどの外からの刺激で起こる物と、慢性病や消化能力の低下、出血、ストレス、外傷の後遺症などにより発熱が起こると考えます。
- 治療は喉の周りの循環を改善することと、全身調節を行って再感染の防止を目的に行います。
- のぼせと冷え
- のぼせは首から上の充血感や顔面紅潮、めまい、頭の熱感などをいいます。のぼせを起こす病気には更年期障害や自律神経失調症、内分泌疾患などがあります。
冷えは身体の一部や全身が冷たく感じるものをいいます。冷えを起こす病気には更年期障害やレイノー病、バージャー病、閉塞性動脈硬化症などの末梢循環障害、内分泌疾患などがあります。
またのぼせと冷えは冷え症としてまとめることもできます。冷え症は女性に特有な症状のひとつとして腰や手足が冷たく感じられたり、火照ったりするもので日本人に特有の症状です。
- 鍼灸で適応するのは更年期障害で起こる冷え症です。更年期障害は閉経期の内分泌の乱れに伴う、自律神経の機能異常によってのぼせや冷えの症状が出てくるものです。
- 東洋医学では身体の陰陽のバランスが乱れて上熱下寒という状態を起こすと考えます。
- 治療は全身治療を行って陰陽の平衡を回復させることを目的に行います。
- 不眠
- 不眠には騒音や生活リズムの乱れからおこる機会性不眠と、痛みや精神病、神経症などでおこる症候性不眠があります。
- 鍼灸の適応となるのは機会性不眠と神経症性不眠です。ただし痛み(五十肩など)で起こるものは原因疾患が鍼灸の適応であれば対処可能です。
なお注意を要するものとしては、精神分裂病やうつ病の傾向があるもので、この場合は医師によるカウンセリングや投薬が有効だと思われます。
- 東洋医学でも「黄帝内経」に「目不瞑」「不得眠」「不得臥」といった記述があり、昔からあった病気だということがわかります。食事の不摂生や感情の乱れ、ストレス、慢性病による体力の低下などが原因と考えます。
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治療は精神的な興奮や自律神経の乱れを鎮め、全身調節をおこなって正常な身体のリズムを取り戻すように行います。
- 疲労・倦怠
- 疲労、倦怠には各種の病気から起こる症候性の疲労と、病気ではないが働き過ぎなどで起こる生理的疲労があります。
- 鍼灸で適応になるのは生理的な疲労と倦怠です。手足に力が入らない、顔色が冴えないといった症状の他に下痢や食欲不振などの症状が見られることも有ります。
- 東洋医学では食事の不摂生や虚弱体質、ストレスなどで疲労・倦怠が起こると考えます。
- 治療は、定期的に全身治療を行うことで体質を強くするほか、随伴症状の改善を目的に行います。
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